中3英文法

【英文法基礎 中3】受動態|現在・過去・未来の受動態や否定文・疑問文の作り方、注意すべき受動態について解説

こんにちは、池袋のマンツーマン英語塾「ヴィア英語塾」です。今回は中学3年生で学習する文法「受動態」について学習します。

能動態と受動態の違いや、時制・疑問文・否定文などの作り方、さらに注意すべき特殊な受動態まで詳しくまとめていきます。

高校英語につながる大切な単元ですので、しっかり理解していきましょう。

受動態とは?

受動態とは「〜される」「〜されている」というように、動作を受けるものが主語になっている文のことです。

受動態の形

受動態「be動詞 + 過去分詞(+ by〜)」の形で表し、「‥は〜される[〜されている]」という意味を表します。

by〜 は「〜によって」という意味で、行為者(その動作をした人やもの)を表すときに使います。

能動態:He sings this song.(彼はこの歌を歌います)
受動態:This song is sung by him.(この歌は彼によって歌われます)

行為者が明らかである必要がないときや、誰がやったか分からないときは by〜 を省略します。

English is spoken in many countries.(英語は多くの国で話されています)

過去分詞とは?

受動態に欠かせないのが「過去分詞」です。規則動詞過去形と同じで、語尾に -ed / -d をつけます。

play → played(過去形)→ played(過去分詞)

不規則動詞は動詞によって形が異なるので1つ1つ覚える必要があります。

write → wrote(過去形) → written(過去分詞)
eat → ate(過去形) → eaten(過去分詞)

受動態の時制

受動態も、be動詞の部分を変えることで 現在・過去・未来 を表すことができます。

現在形・・・「am / are / is + 過去分詞」:「〜される、されている」
過去形・・・「was / were + 過去分詞」:「〜された、されていた」
未来形・・・「will be + 過去分詞」:「〜されるだろう」

The cake is made by my mother.(そのケーキは母によって作られます[現在]
he cake was made by my mother.(そのケーキは母によって作られました[過去]
The cake will be made by my mother.(そのケーキは母によって作られるでしょう[未来]

助動詞を使った受動態

助動詞がある場合は、その後に be + 過去分詞 を置きます。

・can be + 過去分詞:〜されることができる
・may be + 過去分詞:〜されるかもしれない
・must be + 過去分詞:〜されなければならない

The work can be done by him.(その仕事は彼によって行われることができます)
The plan may be changed.(その計画は変えられるかもしれません)
This problem must be solved soon.(この問題はすぐに解決されなければなりません)

受動態の否定文・疑問文

受動態の否定文をつくるときは、be動詞のあとに not を置きます。

The room is not cleaned every day.(その部屋は毎日掃除されていません)

疑問文

受動態の疑問文をつくるときは、be動詞を主語の前に置きます。答えるときはYes / Noで答えます。

Is this room cleaned every day?(この部屋は毎日掃除されますか)
ーYes, it is. / No, it is not.(はい、されます / いいえ、されません)

注意すべき受動態

SVOOの受動態

「SVOO(第4文型)」の文では、目的語が2つあるため受動態も2通り作れます。

He gave me a book.(彼は私に本をくれました)
⇄ I was given a book by him.(私は彼に本を与えられました)
⇄ A book was given (to) me by him.(本は彼によって私に与えられました)
→人称代名詞が続く場合は、「to」を省略することもできます。

ただし、「make, buy, cook」など SVO+for〜 の文型では「人」を主語にした受動態は作れません。

He made a cake for me.(彼は私のためにケーキを作ってくれました)
⇄ A cake was made for me by him.(ケーキは彼によって私のために作られました)
→「I was made a cake.」という受動態は作れません。

SVOCの受動態

第5文型(SVOC)の文では、目的語(O)を主語にして、補語(C)は残します。

They call me Tom.(彼らは私をトムと呼びます)
⇄ I am called Tom by them.(私は彼らによってトムと呼ばれます)

連語の受動態

熟語(動詞+前置詞など)は一つのまとまりとして受動態にします。

be taken care of by〜:〜に世話をされる
be spoken to by〜:〜に話しかけられる
be laughed at by〜:〜に笑われる

He takes care of the dog.(彼はその犬の世話をします)
⇄ The dog is taken care of by him.(その犬は彼によって世話をされます)
→前置詞(ofなど)が残ることに注意しましょう。

We spoke to him.(私たちは彼に話しかけました)
⇄ He was spoken to by us.(彼は私たちに話しかけられました)
She laughed at me.(彼女は私を笑いました)
⇄ I was laughed at by her.(私は彼女に笑われました)

by以外の前置詞を使う受動態

「〜に(よって)」を表すとき、by 以外の前置詞を使う場合もあります。

be known to〜:〜に知られている
He is known to everyone.(彼はみんなに知られています)
be covered with〜:〜で覆われている
The mountain is covered with snow.(その山は雪で覆われています)
be made from〜:〜から作られている(原料が変化)
This wine is made from grapes.(このワインはブドウから作られています)
be made of〜:〜でできている(原料の形が残る)
The chair is made of wood.(その椅子は木でできています → 原料の形が残る)

過去分詞から派生した形容詞

受動態から派生して「形容詞」として使われる表現もあります。

be interested in〜:〜に興味がある
I am interested in music.(私は音楽に興味があります)
be surprised at/by〜:〜に驚く
She is surprised at the news.(彼女はそのニュースに驚いています)

日本語では「〜する」のように能動態で表すものの、英語では受動態で表すものもあります。

be excited:わくわくしている
He is excited.(彼はわくわくしています)
be born in〜:〜で生まれる
He was born in Tokyo.(彼は東京で生まれました)
be killed in〜:〜で殺される
Many people were killed in the war.(多くの人が戦争で殺されました)

まとめ

今回は中学3年生で習う英文法「受動態」について学習しました。

受動態は「be動詞+過去分詞」で作ること、そして時制や助動詞によって形を変えることがポイントです。

また、SVOOやSVOC、連語、by以外の前置詞などの特殊な用法も高校英語に直結する重要事項です。

繰り返し例文を読み、実際に自分で英文を作る練習をしてみましょう。

チャレンジ問題

次の文の空欄に適切な語を入れなさい。

1.This book (     ) read by many students.(この本は多くの生徒によって読まれます)

2.The room is not  (     ) every day.(その部屋は毎日掃除されていません)

次の質問に対して英語で答えなさい。

3.Is English spoken in Australia?(オーストラリアで英語は話されていますか)

ー(       )(はい、話されています)

次の日本語を英語に直しなさい。

4.その手紙は彼によって書かれました。

5.その山は雪で覆われています。

▶ 答えを見る(解答が表示されます)

1.is 2. cleaned 3. Yes, it is. 4.The letter was written by him. 5.The mountain is covered with snow.

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