中3英文法

【英文法基礎 中3】現在完了|さまざまな用法(継続、経験、完了・結果)や過去形との違い、よく使う副詞句についても

こんにちは、池袋のマンツーマン英語塾「ヴィア英語塾」です。

今回は中学3年生で学習する英文法「現在完了」のさまざまな用法についてわかりやすく解説します。

現在完了と過去形の違いや、よく使う副詞句、現在完了進行形などについてもあわせて解説します。

現在完了

現在完了の形

現在完了「主語+have / has+過去分詞〜」で表します。

主語が I, you, we, they なら「have」、 he, she, it など3人称・単数なら「has」を使います。

I have visited Kyoto twice.(私は京都を2回訪れたことがあります)
She has finished her homework.(彼女は宿題を終えました)

過去分詞とは?

現在完了で欠かせないのが「過去分詞」です。

過去分詞は動詞の活用形の1つで、規則動詞なら語尾にed,dをつけ、不規則動詞なら動詞によって形が変わります。

規則動詞
play → played → played
watch → watched → watched

不規則動詞
go → went → gone
eat → ate → eaten
write → wrote → written

現在完了の意味と使い方

現在完了は「過去と現在をつなぐ」時制です。

過去のある時点での動作や状態が何かしら現在と関連していることを表す表現です。

「現在」や「過去」と「現在完了」の比較

I live in Tokyo.(私は東京に住んでいます)【現在】
→今住んでいる、という現在の状態です。
I lived in Tokyo last year.(私は昨年東京に住んでいました)【過去】
→昨年、住んでいたという過去の状態です。
I have lived in Tokyo for five years.(私は東京に5年間住んでいます)【現在完了】
→過去に住み始め、現在も住み続けて(継続して)いることを表しています。

現在完了の用法

現在完了には、以下の3つの用法があります。

①継続用法「ずっと〜している」
②経験用法「〜したことがある」
③完了・結果用法「〜してしまった、〜したところだ」

どの用法に当てはまるのかどうかは、文中で使われる副詞や、文脈を見て判断します。

早速、現在完了の3つの用法や意味、それぞれの用法でよく使われる副詞(句)などをご紹介します。

①「継続」を表す現在完了

現在完了の代表的な用法が「(ずっと)〜している」「(ずっと)〜である」という「継続」です。

ある動作や状態が過去のある時点から今まで続いていることを表します。

「継続」よく使われる副詞句

「for + 期間」:〜の間
I have studied English for three years.(私は3年間英語を勉強しています)
「since + 過去を表す語句」:〜から、〜以来
She has lived in Osaka since 2010.(彼女は2010年以来ずっと大阪に住んでいます)

否定文

現在完了の否定文have / has のあとに not を置きます。

I have not finished my homework.(私は宿題を終えていません)
He has not seen that movie.(彼はその映画を見ていません)

短縮形
have not → haven’t
has not → hasn’t

疑問文

疑問文は have / has を主語の前に出すだけです。答えるときはhave[has]を使います。

Have you finished your homework?(宿題を終えましたか)
ーYes, I have.(はい、終えました)
ーNo, I haven’t.(いいえ、終えていません)
Has she lived here for a long time?(彼女は長い間ここに住んでいますか)
ーYes, she has. (はい、住んでいます)
ーNo, she hasn’t.(いいえ、住んでいません)

How long〜?

「How long have / has + 主語 + 過去分詞〜?」「どのくらいの間[いつから]〜していますか」という意味を表します。

答えるときは「for」「since」を使って答えます。

How long have you known him?(あなたはどのくらい彼を知っていますか)
ーI have known him for two years.(私は彼を2年間知っています)
How long has she lived in Tokyo?(彼女はどのくらい東京に住んでいますか)
ーShe has lived in Tokyo since last year.(彼女は昨年から東京に住んでいます)

現在完了の文で「How long〜?」や「for」、「since」などが出てきたら、継続用法だと判断できますね。

②「経験」を表す現在完了

現在完了の経験用法「(今までに)〜したことがある」のように、過去から現在までのうちに経験したことを表します。

過去形は「ある時点の出来事」に焦点がありますが、現在完了は「過去から現在までの経験」に焦点があります。

過去形:I visited Kyoto last year.(私は去年、京都を訪れました)
現在完了(経験):I have visited Kyoto.(私は京都を訪れたことがあります)

have[has] been to〜

「〜へ行ったことがある」という経験を表すときには「have[has] been to〜」を使います。

I have been to Tokyo Disneyland three times.(私は東京ディズニーランドに3回行ったことがあります)

「経験」で使われる副詞句

ふつう文末に置くもの:once(1度)、twice(2度)、three times(3度)、many times(何度も)、before(以前に)

I have read this book once.(私はこの本を1度読んだことがあります)
He has been to Canada many times before.(彼は以前に何度もカナダに行ったことがあります)

ふつう過去分詞の前に置くもの:ever(今までに)、never(1度も〜ない)、often(よく、たびたび)
Have you ever eaten sushi?(あなたは今までに寿司を食べたことがありますか)
I have never seen that movie.(私はその映画を一度も見たことがありません

否定文

経験の否定を表すときは「主語+have(has)+never+過去分詞〜.([1度も]〜したことがない)」のように「never」を使って表します。

never「一度も〜ない」という意味で、notよりも強い否定の意味になります。

I have never traveled abroad.(私は一度も海外旅行をしたことがありません

疑問文

経験の疑問文では「Have [Has]+主語+ever+過去分詞〜? 」「(今までに)〜したことがありますか」のように表します。

経験の疑問文では、過去分詞の前に「ever(今までに)」を置いてたずねることが多いです。

Have you ever seen a panda?(あなたは今までにパンダを見たことがありますか)
ーYes, I have.(はい、あります)
ーNo, I haven’t.(いいえ、ありません)

everは基本的に疑問文・否定文で使い、肯定文では使わないことに注意しましょう。

「How many times[How often]〜?」

「何回〜したことがありますか」と回数をたずねるときは「How many times[How often]+疑問文の語順〜?」のように表します。

How many times have you been to Osaka?(あなたは大阪に何回行ったことがありますか)
ーI have been there twice.(私は2回行ったことがあります)
ーTwice.(2回あります)

③「完了・結果」を表す現在完了

現在完了の「完了」の用法は、「ちょうど〜したところだ」「すでに〜してしまった」という意味になります。

過去のある時点に始まった動作が現在までに完了していることや、結果を表します。

I have just finished my homework.(私はちょうど宿題を終えたところです)
「just(ちょうど)」を使うと「ちょうど〜したところだ」というニュアンスになります。
She has already eaten lunch.(彼女はすでに昼ごはんを食べてしまいました)
「already(すでに)」を使うと「すでに〜してしまった」という意味を表します。

現在完了と過去形との違い

過去形:I finished my homework an hour ago.(私は1時間前に宿題を終えました)
過去の「いつ(ここでは1時間前のこと)」に焦点があります。
現在完了:I have just finished my homework.(私はちょうど宿題を終えたところです)
「今、終わっている状態」に焦点があります。

「結果」を表す現在完了

現在完了の「結果」の用法は、過去に起こった出来事が今の状態に影響していることを表します。

I have lost my key.(私は鍵をなくしてしまいました)
→鍵をなくしたから今、手元に鍵がないというニュアンスです。

このように「〜してしまった(だから今〜だ)」というニュアンスがあるのが特徴です。

しかし、実際には「完了」と「結果」は明確に区別できない場合も多いです。

否定文

「完了・結果」を表す現在完了の否定文は、「〜していない」「まだ〜していない」という意味を表します。

I have not finished my homework yet.(私はまだ宿題を終えていません)
「yet」否定文では「まだ」という意味です。

疑問文

「完了・結果」を表す現在完了の疑問文「もう〜しましたか」とたずねるときに使います。

Have you finished your homework yet?(あなたはもう宿題を終えましたか)
疑問文で使う「yet」「もう」という意味になります。

「完了」でよく使われる副詞

just(ちょうど)、already(すでに)、yet((否定文で)まだ/(疑問文で)もう)

I have just finished my homework.(私はちょうど宿題を終えたところです)
She has already left the classroom.(彼女はすでに教室を出てしまいました)
「just」や「already」「have / has」と過去分詞の間に入れるのが基本です。

I have not finished the report yet.(私はまだレポートを終えていません)
Have you finished your homework yet?(あなたはもう宿題を終えましたか)
ーYes, I have.(はい、終えました)
ーNo, I haven’t / No, not yet.(いいえ、まだ終えていません)
「yet」は否定文だと「まだ」疑問文だと「もう」という意味になる点に注意しましょう。

I have already finished my homework.(私はもう宿題を終えました)
Have you finished your homework yet?(あなたはもう宿題を終えましたか)
→また、「もう」は肯定文なら「already」疑問文では「yet」を使います。

現在完了と過去形のちがい

過去形と現在完了は似ているように見えますが、意味が大きく違います。

過去形は過去の「ある時点」での出来事や状態について述べるため、現在とは関係しません。

一方、現在完了は過去のことを「今の立場」からとらえて表す、過去と現在をつなぐ表現です。

ここで、現在完了の用法とあわせて、過去形との違いを確認しておきましょう。

過去形と現在完了(継続)
I lived in Osaka for three years.(私は3年間大阪に住みました → 今は住んでいない
I have lived in Osaka for three years.(私は3年間ずっと大阪に住んでいます → 今も住んでいる

過去形と現在完了(経験)
I went to Kyoto last year.(去年京都に行きました → 過去の事実
I have been to Kyoto twice.(京都に2回行ったことがあります → 経験として「今」に関係している

過去形と現在完了(完了・結果)
He washed his car yesterday.(彼は昨日車を洗いました → 過去の事実
He has just washed his car.(彼はちょうど車を洗ったところです → 今ピカピカな状態

現在完了でよく使われる副詞句

現在完了の用法別に、よく使われる副詞句を確認しておきましょう。

「継続」:「for + 期間(〜の間)」、「since + 過去の時点(〜以来)」「How long 〜 ?(どのくらいの間?)」

「完了・結果」:already(すでに)、yet(もう、まだ)、just(ちょうど)

「経験」:ever(今までに)、never(一度も〜ない)、once(1度)、twice(2度)、three times / four times / many times(〜回)、often(よく)、How many times[How often] 〜 ?(どのくらいの回数[頻度]で〜?)、before(以前に)

過去形でよく使われる語句

yesterday(昨日)、last year(去年)、in 2000(2000年に)、two days ago(2日前に)

現在完了は過去の出来事を現在と関連づけて説明する表現です。そのため、これらのような過去の一時点を表す語句と一緒には使えないことに注意しましょう。

現在完了の注意すべき用法

have been to 〜:〜へ行ったことがある(経験)
I have been to London three times.(ロンドンに3回行ったことがあります)

have (just) been to:ちょうど〜したところだ(完了)
I have just been to the supermarket.(ちょうどスーパーに行ってきたところです)

have gone to 〜:〜へ行ってしまった(今、ここにいない)(結果)
He has gone to the library.(彼は図書館に行ってしまいました)
 →彼は図書館に行ってしまったため「今」ここにいないことを表しています。

現在完了進行形

現在完了進行形「have[has] been + 動詞のing」「(今までずっと)〜している」という意味を表します。

現在完了進行形は、過去に始まったある動作が、過去から現在まで続いていることを強調する表現です。

現在完了(継続):I have studied English for three years.(私は3年間英語を勉強してきました/勉強しています)
→「勉強する」という状態が現在まで続いていて、今も英語を学ぶ能力があることが強調されています。

現在完了進行形:I have been studying English for three years.(私は3年間ずっと英語を勉強し続けています)
→過去に始まった「勉強する」という動作が現在まで途切れず続き「ずっと取り組んでいる」ことを強調しています。

まとめ

今回は中学3年生で学習する「現在完了」についてまとめました。

過去形との違いや「継続」「経験」「完了・結果」のそれぞれの用法の意味や使い方をしっかりとおさえておきましょう。

チャレンジ問題

次の空欄に適語を書きなさい。

1.She (   ) lived in Tokyo since 2015.(彼女は2015年以来ずっと東京に住んでいます)

2.I have (   ) finished my homework.(私はちょうど宿題を終えたところです)

3.She has not come home (   ).(彼女はまだ家に帰っていません)

次の質問に英語で答えなさい。

4.

A: Have you eaten lunch yet?(もう昼ごはんを食べましたか)

B:(             )(はい、食べました)

次の日本語を英語に直しなさい。

5.私は一度もアメリカに行ったことがありません。

▶ 答えを見る(解答が表示されます)

1.has 2.just 3.yet 4.Yes, I have. 5.I have never been to America.

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