こんにちは、池袋のマンツーマン英語塾「ヴィア英語塾」です。
今回は中学3年生で学習する「比較」について説明します。比較は、形容詞や副詞の形を変えて「より〜」「いちばん〜」と表す文法です。
日常会話でもよく使う重要な単元ですので、しっかり学んでいきましょう。
Contents
比較級と最上級の作り方
比較とは
形容詞や副詞には、性質や程度を比較するための形があります。これを比較といいます。
比較の文で使う形は原級、比較級、最上級の3つです。
比較級・最上級の作り方
ふつうの語 | 原級+er, 原級+est | old → older → oldest |
語尾がe | 原級+r, 原級+st | large → larger → largest |
語尾が子音字+y | y → iに変えて+er / est | happy → happier → happiest |
語尾が短母音+子音字 | 子音字を重ねて+er / est | big → bigger → biggest |
3音節以上、2音節の多く | more+原級 / most+原級 | important → more important → most important |
good/well, many/much | 不規則変化 | good/well→ better → best many/much →more → most |
比較級を使った文
比較級の文・・・比較級は、2つ(2人)を比較して「〜より…」と表すときに使います。
比較級+than〜 で「〜よりも…」となります。比べる対象をthanのあとに置きます。
This book is more interesting than that one.(この本はあの本よりおもしろいです)
形容詞の比較級
She is taller than her sister.(彼女は妹より背が高いです)
This movie is more popular than that one.(この映画はあの映画より人気があります)
副詞の比較級
He runs faster than me.(彼は私より速く走ります)
She sings more beautifully than her sister.(彼女は妹より美しく歌います)
比較級を強調する much
比較級の前に muchを置くと「ずっと〜」のように比較級を強調できます。
Today is much colder than yesterday.(今日は昨日よりずっと寒いです)
He speaks English much more fluently than before.(彼は以前よりずっと流暢に英語を話します)
最上級を使った文
最上級の文・・・3つ(3人)以上を比較して「いちばん〜」「最も〜」と表すときに使います。
「the+最上級+in[of]〜」の形で「〜の中でいちばん[最も]...」と言う意味になります。
She is the tallest in my class.(彼女はクラスの中でいちばん背が高いです)
This is the most useful app of all.(これはすべての中で最も便利なアプリです)
形容詞の最上級
Mt. Fuji is the highest mountain in Japan.(富士山は日本で最も高い山です)
She is the most popular singer in the country.(彼女はその国で最も人気のある歌手です)
副詞の最上級
He ran (the) fastest in the race.(彼はレースでいちばん速く走りました)
She dances (the) most beautifully of all.(彼女は全員の中で最も美しく踊ります)
→ふつうの最上級の前にはtheを置きますが、副詞の最上級にはtheを置かないこともあります。
inとofの使い分け
「in+場所・範囲を表す語句」
in my class(私のクラスで)
in Japan(日本で)
「of+複数を表す語句」
of the three(3つの中で)
of all(全ての中で)
原級を使った比較
as+原級+as…
「as+原級+as…」の形で「…と同じくらい〜」という意味を表します。
2つのものを比べて性質や程度などが同じであることを表します。
形容詞または副詞の原級(変化させていない形)をasとasの間に入れ、比べる対象を後ろの asの後に置きます。
This bag is as light as that one.(このカバンはあのカバンと同じくらい軽いです)
→「light」は形容詞の原級です。
He runs as fast as his brother.(彼は弟と同じくらい速く走ります)
→「fast」は副詞の原級です。
not as+原級+as…
「not as+原級+as…」の形で「…ほど〜ない」という意味になります。
このとき「同じくらい〜ではない」ではなく「〜ほど…ない」と訳すということを覚えておきましょう。
This room is not as big as that one.(この部屋はあの部屋ほど大きくないです)
She doesn’t sing as beautifully as her sister.(彼女は妹ほど美しく歌いません)
like〜better / like〜best
動詞 like を使って「好き」を表すとき、比較級は better、最上級は best を使います。
like〜better (than…) :「(…よりも)〜のほうが好きだ」
I like soccer better than baseball.(私は野球よりサッカーのほうが好きです)
like〜 (the) best (in[of]...) :「(‥の中で)〜がいちばん[最も]好きだ」
I like this song (the) best of all the songs.(私はすべての曲の中でこの曲が一番好きです)
→theは省略することもあります。
疑問詞を使った比較の文
Which[Who]...比較級, A or B?
「Which[Who]...比較級, A or B?」で、「AとBでは、どちらのほうが〜ですか」という意味を表します。
Which is more popular, soccer or basketball?(サッカーとバスケットボールでは、どちらのほうが人気ですか)
ーSoccer is more popular.(サッカーのほうが人気です)
Who runs faster, Ken or Taro?(ケンとタロウでは、どちらのほうが速く走りますか)
ーKen runs faster.(ケンのほうが速いです)
Which[What,Who]...the+最上級+in[of]〜?
「Which[What,Who]...the+最上級+in[of]〜?」で、「〜の中でいちばん[最も]‥なのはどれ[何,だれ]ですか」という意味を表します。
Which is the tallest building in this city?(この街で一番高い建物はどれですか)
Who is the best singer in your class?(あなたのクラスで一番歌が上手な人は誰ですか)
Which[What]+名詞
「Which+名詞」で「どの〜」、「What+名詞」で「何の〜」という意味になります。
ここでは名詞は単数・複数どちらでもよく、単数だと選択肢が「個」として、複数だと「種類」や「グループ」として意識されます。
Which movie do you want to watch?(あなたはどの映画を見たいですか)
Which books are on the desk?(どの本が机の上にありますか)
What subject do you like the most?(あなたは何の科目が一番好きですか)
What countries have you visited?(あなたはどの国々を訪れたことがありますか)
よく使われる比較表現
比較級+and+比較級
「比較級+and+比較級」で「だんだん〜、ますます〜」という意味になります。
The days are getting longer and longer.(昼がだんだん長くなってきています)
He became more and more interested in science.(彼はますます科学に興味を持つようになった)
比較級+than any other+名詞(単数形)
「比較級+than any other+名詞(単数形)」で「他のどの〜よりも…」という意味を表します。
この表現は最上級の言い換えとしてもよく使われます。
Mt. Fuji is higher than any other mountain in Japan.(富士山は日本の他のどの山よりも高いです)
one of the+最上級+名詞(複数形)
「one of the+最上級+名詞(複数形)」で「最も〜な…の一つ」という意味を表します。
Kyoto is one of the most beautiful cities in Japan.(京都は日本で最も美しい都市の一つです)
the+序数+最上級
「the + 序数(first, second, thirdなど) + 最上級」で「‥番目に〜」という意味を表すことができます。
Kyoto is the second largest city in Japan.(京都は日本で2番目に大きな都市です)
Mt. Kita is the second highest mountain in Japan.(北岳は日本で2番目に高い山です)
〜times as 形容詞 as…
「〜times as 形容詞 as…」で「…の〜倍〜である」という意味を表します。
This building is three times as tall as that one.(この建物はあの建物の3倍の高さです)
「2倍」という場合は、英語では「twice」を使うのが一般的です。
This room is twice as large as my room.(この部屋は私の部屋の2倍の広さです)
as〜as…can[possible]
「as〜as…can[possible]」で「できるだけ〜」「可能な限り〜」という意味を表します。
Please come as soon as you can. (できるだけ早く来てください)
=Please come as soon as possible.
過去の文では「can」が「could」になります。
Ken ran as fast as he could.(ケンはできるだけ速く走った)
=Ken ran as fast as possible.
比較の書き換え
比較級⇄比較級 / 比較級⇄not as〜as…
Ken is younger than Tom.(ケンはトムより若い)
⇄Tom is older than Ken.(トムはケンより年上だ)
⇄Ken is not as old as Tom.(ケンはトムほど年をとっていない)
→トムほど年をとっていない=トムよりも若い(younger)ということですね。
⇄Tom is not as young as Ken.(トムはケンほど若くない)
最上級⇄比較級
He is the tallest student in his class.(彼はクラスで一番背が高い)
⇄He is taller than any other student in his class.(彼はクラスの他のどの生徒よりも背が高い)
まとめ
今回は「比較」について学びました。
比較級や最上級は単に「〜より…だ」「一番…だ」を表すだけでなく、倍数や程度、強調を加えられる便利な表現です。
形容詞や副詞の変化の仕方や、原級・比較級・最上級それぞれの特徴と使い方などをしっかりとおさえておきましょう。
チャレンジ問題
次の空欄に適語を入れなさい。
1.This book is ( ) interesting as that one.(この本はあの本と同じくらい面白いです)
2.I like tea ( ) than coffee.(私はコーヒーより紅茶のほうが好きです)
3.He runs ( ) than any other student in the class.(彼はクラスのほかのどの生徒よりも速く走ります)
4.Yumi’s bag is ( )as large as mine.(ユミのバッグは私のバッグの2倍の大きさです)
次の日本語を英語に直しなさい。
5.彼はケンほど背が高くないです。
▶ 答えを見る(解答が表示されます)
1.as 2.better 3.faster 4.twice[two times] 5.He is not as tall as Ken.
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